Member blog / メンバーブログ

トップページ > メンバーブログ

女子大生の自己表現はインスタグラムにあり!

January 20, 2016

沙弥の新世代インサイト第3回は、書籍「2020マーケティングはこう変わる」に掲載したコラムから、編集したものを更新します。今回は、写真共有アプリ「インスタグラム」を取り上げ、その流行の裏側にあるインサイトを探りたいと思います。

 

◆おしゃれな若者の定番アプリ「インスタグラム」 

 instagram

みなさんは「インスタグラム」を利用していますか?インスタグラムは写真共有SNSで、日本はもちろん世界中で流行しています。使い方は、

・撮影した写真におしゃれな加工をかける。
・写真をタイムラインに流し、自分のアカウントにストック。
・投稿にはコメントやタグを添えることが出来る。

アプリはとっても簡単で感覚的に操作できます。フォロー/フォロワーの関係はツイッターと同じで、フォロワーが投稿に対して「いいね」をしてくれたりもします。インスタグラムの月間アクティブユーザー数はツイッターを1億人近く上回り、1日に共有される写真は8000万枚を超えています。小々馬ゼミが2015年11月に行った大学生と高校生を対象とするオンライン調査では、スマホを所有している学生の約6割がインスタグラムを利用していました。

私がインスタグラムを利用し始めたのは、iPhoneに買い替えた高校2年生のときです。当時はまだ多くの人がガラケーユーザーだったので誰をフォローするわけでもなく、写真をおしゃれに加工するためだけに利用していました。利用をはじめてからの約5年間で、インスタグラムのサービスやアプリ内のデザインは飛躍的に向上しました。動画の投稿が可能になったり、正方形と決まっていた比率が長方形に対応したりしました。これは、アプリを「どう使ってほしいか」ではなく「どう使われているか」に重きをおいてアップデートをしているからです。 また、最近では、企業が参入し広告手段としても活用しています。

 

◆「インスタジェニック」にこだわる女子大生のインスタ活用法

モノからコトへと移行した現在の風潮はインスタグラムにも影響しています。 実際に友人のインスタグラムに投稿されている写真の多くは、その人の体験の瞬間を切り取って構成されています。食べたものやイベントで楽しむ姿を写真に撮って加工・ 編集を行い、タイムラインに流すと同時に自分のホーム画面にストックします。それらの写真たちは実に「インスタジェニック」であるといえます。「インスタジェニック」とは、フォトジェニックであることに加えて、その写真を撮影した状況までもが魅力的である写真のことをいいます。例えば、

・ 可愛いラテアートと向かい合って座る誰か(たぶん彼氏)の手元が写った写真
・ 真っ白コーデの仲良しグループがひまわり畑の中でジャンプしている写真
・制服ディズニーの写真に「#つらい」「#現役こっち見んな」「#許してね」のタグ

などなど。恋人や友達との空間の中で楽しむ「私」を発信し、自分の世界観を表現することがインスタを利用する理由の1つになっているのです。実際にその人のインスタグラムのアカウント画面に並ぶ写真たちを見ると、その人の持つ雰囲気や趣味を感じ取ることが出来ます。それは、その人がインスタグラムを通して「見られたい自分」を強烈に発信しているからなのです。

 

 図2

これはゼミ生のインスタグラムのアカウント画面です。使い方は人それぞれ、個性が表れています。どれが誰のものかわかりますか??

 

◆ インスタ流行のルーツには○○帳があった 

私たち女子大生は幼いころに「シール帳」や「プロフィール帳」を持ち歩き、自己表現や友人とのコミュニケーションの手段として活用していました。その後それらは「プリクラ帳」へと移り変わり、「盛れてる」自分を素材に、はさみやのりを駆使してページをアナログに編集していました。私たちは常に「自己表現コミュニケーションツール」を求めているといえます。インスタはその全てをデジタル化し、より手軽に、よりおしゃれに、見られたい自分をコラージュする手段と化しているのです。きっとオリンピックが開催される2020年にも、新たなツールやサービスが同じようにこの欲求を満たしていると予測します。

 

◆女子大生の自己表現方法は「コーディネイト」から「コラージュ」へ 

私たちは毎日「コラージュ」に勤しんでいます。インスタはとてもわかりやすい例の1つであり、あらゆる人との繋がりや経験を素材として組み合わせて、自分の「アカウント」という1つの作品を仕上げています。誰かが編集した組み合わせの提案を楽しむ「コーディネイト」を従来のライフスタイルだとすると、それとは大きく違います。自主性と芸術性に富んだそれぞれのコラージュこそがライフスタイルであり、それを創る過程がまた幸せなのです。

文責:相澤沙弥