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Day 1 : 小々馬ゼミからマーケティング研究書籍を発売!~Start!7days Previews ~

March 27, 2016

本日より、書籍「2020 マーケティングはこう変わる」の販売をAmazonで開始します。

発売を記念して3月27日~4月2日までの1週間、本書の編集を担当した編集部のメンバーがブログでバトンを繋ぐリレーをしたいと思います。

題して”~7days Previews~”

1日目は私、中野さやかが担当します!

図2

ところで皆さん、世代間での価値観の違いを感じたことはありませんか?

自分と年齢の離れた世代の人と話す時に「価値観が違うな」と感じることはありませんか?

「世代による考え方価値観の違いによって、大きなストレスを抱えたり、モチベーションが大きく低下したりしたことはありますか?」という質問に関して、20代から70代までの男女714人の方から回答を得た下記のようなデータがあります。約8割の方がモチベーションが大きく低下したと答えています。

chart02
「最近の若いやつは…」いつの時代も変わらない?世代間の価値観・考え方の差に関するアンケート調査
http://www.hoteresweb.com/column01/leader-trend0210-1.html

 

具体的にはどんな違いがあるのでしょう?

私たちは本書の一部で、その秘密を『人生ゲーム』(タカラトミー社)から解き明かしました。『人生ゲーム』は就職や結婚などさまざまな出来事を疑似体験し盤上に繰り広げられる波瀾万丈なもう一つの人生に一喜一憂するボードゲームで誰もがプレイした経験がある世界的に有名なゲームです。そんなゲームの楽しみ方が50代の先生と私たちゼミ生(19歳から22歳)の2つの世代では大きく異なりました。

本書抜粋『人生ゲーム』を通じて発見した、価値観の違い

50代の先生

・「どんな職業に就くのかが重要。」

・「何をどれくらい所有しているか、資産の大きさが自分の評価になる。」

 

ゼミ生(19歳から22歳)

・「ゴールする順位には、あまり興味がない」

・「序盤から後半へと将来をにらんで策略を練るよりも、マスごとに起こるイベント(今起こっている出来事)を楽しんでいる」

・「全員がゴールした後に、手持ちの資産を計算する精算に意味を感じない」

以上、本書より抜粋

「対話」から読み解く

 このよう違う価値観を持つ者同士ですが、今後世代を超えて共に社会に新しい価値を共創していく努力が求められます。そして、その前提として必須なのは、相互の価値観を理解し認め合うために世代を超えた「対話」をもっともっとすることだと考えます。

この本では、小々馬ゼミの1期生が入ゼミ以来1年間を掛けて企業の実務家やマーケティング専門家の方々のご支援の元に協働させていただいたプロジェクト、また先進的な活動を行っている企業や小学校などへの訪問取材を通じて体験した数多くの「対話」から、未来社会に関するインサイトを得て見えてきた5年後、10年後の日本の未来姿を大胆に描いています。写真①出版

わたしたちの世代の喜怒哀楽が詰まった本

私は編集長としてこの本に関わりました。私はこの本にはゼミ生達の喜怒哀楽の価値観が詰まっていると思っています。「今もっている喜怒哀楽がどんな未来をつくっていくのか」そんなことをを想像しながらの編集作業はとても楽しい時間でした。

執筆をし始めた頃のゼミ生は喜怒哀楽を長文でアウトプットすることに対して戸惑いがありました。私達の世代はネットを通じ、アウトプットをすることには慣れていますがそれは匿名であったり短文であったりするケースが多いからです。ですが、アウトプットをして人に見せることでわかることがたくさんあるし、むしろアウトプットをしなくては何も始まりません。

文章がうまいとか下手とか正解はなくて、校正の回数を重ねるごとにその人の本質がみえてきて、それが個性になっていったらいいなと思い編集をしていきました。

この本の読みどころでもある「対話」を通して心情の変化が起こる場面もありますので是非、読んでいただきたいと思います。

本書の第1章を公開しています。是非、試読してみてください。
〉〉http://www.kogoma-brand.com/publishing

本は最長のコミュニケーションツール、だと思う。

最後にこの本の発売は始まりだということをお伝えしたいです。

シニア世代の読者の方には、今までなかなか理解できなかった今の大学生の「本音」を理解していただける良い機会になると信じています。そして、高校生・大学生の読者の方々には自らがリーダーを担う「未来の社会」について夢がふくらむことを願っています。

私は、本は最長のコミュニケーションツールだと思っています。

それは、本は読んで消費されるのではなくその先の行動に影響をし続けると思うからです。生活空間にこの本を置き、この本を目にした時に編集した時の感情を思い返したり夢を思い出したりできれば嬉しいです。私たちゼミ生にとってこの本は、いつでも初心に帰ることができるプラットフォームになると思います。

来年度は2期生が続編を出版し社会に向けて対話をし続けます。出版

この本を手に取ってくださった方々に今は響かなくても、2年後に響くかもしれない。それが読者の本棚の中に入れる本の力だと思っています。そんな想いと責任をもってこの本をつくりました。

では、明日もこのブログに是非お付き合いください!

 一週間画像

文責:中野 さやか