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映画に救われ、前をむく。

March 14, 2018

―頬にあたる夜の風に心地良さを感じるようになったということは、桜が芽を出すのももうすぐなのでしょうかー

はじめまして。4期生の白浜真結と申します。
先ほどまで夜の街を散歩していたのですが、いつの間にかツンとした冬のかほりから、どこか懐かしい暖かな春のかほりへと進化を遂げていて、時の流れの速さを感じました。
最近までクリスマスやお正月といったイベントに向けた活動をしていたはずなのに、いつの間にか触れる世界に新しい風が吹いている。
当たり前とも言えますが、そんな当たり前を迎えられていることが幸せな今日この頃です。

さて…
本日はこのブログを通して、ある映画を紹介させて頂けたらと思います。

「私の中のあなた」

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白血病の姉・ケイトを救うために、ドナーとして遺伝子操作によって生まれてきた11歳の妹アナは、ある日突然「自分の体のことは自分で決める」と臓器提供を強いる両親を相手に訴訟を起こす。
だがその背景には、ある思いが隠されていた…。
原作:ジョディ・ピコ―「わたしのなかのあなた」
(引用:movie.walkerplus.com)

2009年に公開された作品なので、公開当時の私は12歳。まだ、小学生でした。
当時は、「音楽が素敵だなあ」「俳優さんかっこいいなあ」「感動するのかなあ」
予告を観ながらそんなことを考えていたかと思います。
いつの間にか月日が経ち二十歳になった今、私がこの作品を見て考えたこと。
それは「自分を認めてあげることの大切さ」についてでした。

―自分を認めてあげるということー
きっとそれは、想像以上に難しいことです。
私自身も日々の生活の中で自分にむしゃくしゃしたり、本当に自分が決めた道が正しかったのか不安になることがあります。
それによって、泣きたくなることもあれば苦しくなることもあります。
「そんなのは当たり前だよ」「誰だって経験することだよ」と言ってしまっては、それまでなのかもしれませんが、私はそんな1つ1つの感情を大切にすることに意義があると考えています。

それはなぜか。
結果として悩むことや考えることというのは自分を成長させてくれると考えているからです。
悩まないで生きることができればそれは想像以上に幸福な人生を歩めるだろうし、考えなくてすむ選択肢しか目の前にないのなら、苦しむことも極端に少なくなると思います。
ですが、自分の考えを持ちそれを主張する過程を踏むことは、結果として自分自身を認め、成長することに繋がっていくように感じるのです。

ある人からすれば、私の考えは綺麗ごとにすぎないのかもしれません。
ですが、私にとってこのブログを通し自分の考えを描くこともまた、今の自分を認め、次へステップアップするために必要なことの1つだと考えています。

この作品は決して明るい内容とは言えないと思います。
ですが、うまくいかない日があっても、失敗してしまった日があっても、その日の自分を認めてあげることで、さらに前へと進んでいけるように感じることができる。
そんな心温まる作品であったと言うことをこの場をお借りして主張させて頂けたらと思います。
この作品と巡り合えたことで、改めて映画という文化の素晴らしさを感じるとともに、
自分らしく、そして前向きに物事をとらえることの大切さを学べた気がします。

文責:白浜真結