Member blog / メンバーブログ

トップページ > メンバーブログ

南三陸町を訪れて感じたこと

November 28, 2018

こんにちは、5期生の渡邉昴です。

 

10月末に2日間かけて南三陸町にある「南三陸さんさん商店街」に行き、小さなイベントのちょっとしたお手伝いをしてきました。

その時に感じたこと、考えたことをお話させていただきます。

 

「南三陸町」、「さんさん商店街」という言葉に聞き覚えのある方も多いと思います。

南三陸町は2011年3月に発生した東日本大震災で甚大な地震、津波の被害をうけたところ。

そしてその復興が進む中、被災されたお店の方が集まってできたのがさんさん商店街です。

「サンサンと輝く太陽のように、笑顔とパワーに満ちた南三陸の商店街にしたい」という想いから、震災直後の2012年2月に仮設の状態でオープンし、2017年3月に本設オープンしました。

さんさん商店街

 

さんさん商店街はテレビ等でよく報道される防災庁舎の前に立っています。

さんさん商店街を訪れるということは津波の被害が特に大きかった場所に行くということ。

そもそも宮城県を訪れることが初めてな僕にとって、震災からの復興はどうなっているのか気になる気持ちと、テレビで見ていたあの津波の光景を思い出し、震災の影響や爪痕を見ることに対しての怖い気持ちがありました。

防災庁舎②

実際、さんさん商店街の周りはまだ更地でトラクターと土しか見えないような現状でした。

その光景からこれからの復興という形は正直想像することができませんでした。

僕が想像できないような辛さや生活の大変さがあるのだろうと思いました。

その殺風景ともいえる景色を見て、豊かな生活を送ることができる日常が被災地の方にまたやってくるのか不安な気持ちにもなりました。

 

そんな不安な気持ちを少し和らげてくれたのがお手伝いをしたイベントでした。

ボランティアとして参加したそのイベントは小さい子がさんさん商店街を練り歩きながら、お菓子を取り扱う店舗を回り、お菓子をもらうというハロウィンをテーマにしたイベントでした。

参加してくれた小さい子たちのお菓子をもらっている時の笑顔を見て、辛さや大変さの中にも幸せはあるんだということに気づかされました。

また、その笑顔を見て、その子の親の方まで笑顔になる、お菓子を渡す商店街の方まで子供たちの元気を感じて笑顔になる、その光景が僕の中ですごく印象に残っています。

 

前置きがすごく長くなりましたが、この体験から考えたこと。

それは以前このブログでも紹介した5期生のマーケティングVISIONについて。

僕たちはマーケティングとは世界をHAPPYにする活動だと定義しています。

今回のイベントでの子供たちやお父さん、お母さんの笑顔は、そのイベントが参加者のニーズを満たしたからこそのものだと思います。

世界とは言えませんが、イベントを通して人をHAPPYにできたことは間違いないと思っています。

この積み重ねが世界に繋がっていくのではないかと思いました。

 

5期生のマーケティングVISIONの前半部分。

“一人ひとりが創出した未來への思いを実現し続けること”

今回のイベントで言えば、子供たちが元気に商店街を歩くということが商店街の方が創出した、望んだ未來であり、それが実現したことによる笑顔だったのかなと思いました。

 

みんなが笑顔になるイベントをお手伝いできてよかったです。

 

それと同時に、僕たち5期生が掲げたマーケティングVISIONが間違っていないと感じることができたのもよかったです。

人それぞれ、創出する未来も、HAPPYの基準も違うと思います。

東京の人はHAPPYに感じても、南三陸町の人はHAPPYに感じないかもしれない。

その反対も然りです。

その人の中にあるHAPPYと感じることを実現し続ける、それが例えば復興への第一歩になったり、前に進むきっかけになるのであれば、それでいいと思います。

 

小さなイベントを通してたくさんのことを学んだ貴重な体験でした。

 

文責:渡邉 昴