#Voices from Home『今、Z世代からマーケッターに伝えたいこと』連載(第20回)「CM・広告に関して思うこと」
コロナ禍状況下で大学生の意識と行動がどのように変化しているかの現状を調べるために、緊急事態宣言の発出(4月7日)から約1週間後の4月15日に大学生を対象にヒアリング調査を緊急実施しました。調査結果からトピックスを紹介します。
【調査の概要】
・回答者数:188名 大学生 134名、社会人(卒業生)54名
・調査方法:ServeyMonkeyを利用したインターネット調査
・調査期間:2020年4月15日(水)〜4月18日(土)
・質問内容:・現在の生活状況
・メディア接触と信頼度
・新しく始めた行動・変化した意識
・生活で工夫していること
・今、不安に感じていること
・今、企業に期待していること
・今、企業に伝えたいこと
・今、社会に伝えたいこと など
【こういう時期だからこそ、気になるCM(TV・ネット含む)がありますか。良い意味でも、悪い意味でも、教えてください。(自由回答)】
メッセージ一を抜粋してご紹介します。外出自粛状態が始まり1週間が経った時点での声です。
・良いのは小池知事のCM。本人が出てるから。
悪いのはケンタッキーとか外に買いに行きたくなる。
・面白そうな漫画の広告、飲料やお菓子のCMは家にいて触れたり摂取する機会が増えたので気になるようになった。
・薄毛のCMでオンライン相談してる、薬郵送しますみたいなCMは、すごい速さで対応してるなと思った、すごい!
・東京都知事が自ら出演し、都民に向けてメッセージを発信しているのは素晴らしい。
・消毒液のCM。売ってないのに流すのは違和感がある。
・差し替えるのは現実的に難しいのかもしれないが、リゾート地などの観光を促すCMは気になる。
・嫌な気分になるという意味で小池知事の外出自粛を訴えるCM
・外食をそそるようなものはよくないと思う。頻繁に流れるCMは曲とかセリフとか頭から離れない。
・外出したくなるような広告はうざい
・家にいて、太った気がするからダイエットサプリなどの広告が気に なる。
・運動不足の人が多いからか効果があるかわからないダイエット商品のCMが以前よりもYouTubeで増えたように感じる。
・レジャー施設のCM
・マックのCM見て、この時期に店舗に来て欲しいのかなと思って店員 が可哀想だなと思った。
・マスクの付け方などを紹介しているCM(ジャパネットたかたなど)。好感度が上がる。
・ポカリスエット。日清カップヌードル。
元気をもらえるキャッチコピーのあるCMに魅力を感じる。
・ハーゲンダッツのポーリン。癒されるから。
・ACジャパン→震災のときを思い起こさせことの重大さを再認知させる
・そもそもCMを見ない
・「今こそ空いていて安い!」というような、コロナの環境を使った商売文句を使うCM
【解説】
帰宅にいる時間が増えてテレビ視聴の時間は増えていますが、放送されている広告の認識(記憶)は、「そもそも広告を見ない」という意見に代表されるように弱く。他の質問と比較して回答コメントが少なかったです。
本来であればこの時期は、オリンピック関連の広告一色だったはずですが、それがなくなって余った広告枠をどんな企業が買っているのかを気にしてみてみると、やはり、巣篭もり生活に売り上げを伸ばす冷凍食品やビールなど飲食の広告と除菌をアピールする商品が目立ちます。このような時世を得た適時な広告は賛否両論別れますが、学生は「あざとい、うざい」とする意見が多いようです。この時期には商品サービスのプロモーションよりも、「この事態にどのように行動するのか」の企業姿勢を伝える広告の方が受け入れやすいと考えます。
今日も、最後までメッセージを読んでいただき、ありがとうございました。明日は『ショッピング意識の変化」についてレポートします。
連載中の「ゼミ生の自宅での過ごし方を紹介するブログシリーズ」も併せてご覧ください!
大学生の1日の行動を時間毎にご覧いただけます。
#家にいよう『大学生の1日〜おうち時間の過ごし方〜』第20回