お久しぶりです、和田です。
今回気になるニュースがあったのでブログにしようと思いました。
その記事がこちら
「response」2016.1.25「日本郵便、ゆうパックの配達をSGローソンに試験委託」(http://response.jp/article/2016/01/25/268481.html)
簡単にいえば、ローソンの店員さんがゆうパックを自宅まで届けてくれるということです。
しかしなぜ、日本郵便はゆうパックをSGローソンに委託するのでしょうか?
それは、SGローソンという新たな小売り業態が鍵になるのです。
SGローソンとは、2015年6月に株式会社ローソンと、佐川急便で有名なSGホールディングス株式会社の共同出資により設立された合弁会社です。
このSGローソンの特徴は、“パーソナルアドバイザー”という方々が、私たちの御用聞きしてくれて、ローソンの商品や、ローソングループ(成城石井やナチュラルローソン)の商品を自宅まで届けてくれるというサービスです。
※御用聞きとは、あの有名アニメ「サザエさん」でいう三河屋のサブちゃんです
また、生活のサポートとしてハウスクリーニング・家事代行・不用品の回収などの取次も代行して行ってくれます。まさしく高齢化社会のニーズを汲んでいるのでしょう。
現在は対象店舗が世田谷を中心に展開していて、なんと私が日ごろ通学の際に利用しているローソン奥沢七丁目店も対象店舗でした。
店舗前には、宅配専用の自転車・荷台がありました。
しかし、私が気になったのは同じ物流業界でライバルであるSGホールディングスと日本郵便が協力したという点です。
以前からローソンでは、ゆうパックを取り扱い日本郵便とは協力関係にありました。(ローソンはゆうパックの取り扱いを始めた際にヤマトHDの宅急便の取り扱いを辞めた背景がある)
また、ローソンのライバルであるセブンイレブンはゆうパックを取り扱っていません。
それは、セブンイレブンがヤマトHDの宅急便を取り扱っているからです。さらに、セブンイレブンは大手コンビニ三社の中では唯一Amazonのコンビニ受け取りが出来ないという現状もあります。(例外はあるが)
以上の動向から、ローソンが以前から協力関係にある日本郵便に加え、SGホールディングスと新たに協力関係を結ぶことで、セブンイレブン・ヤマトHDに対抗していくのでしょう。
SGローソンの野辺一也社長は「都市部でも(日常の買い物や生活で困難を感じている)『買い物弱者』は増えており、宅配のニーズは非常に高い」と指摘しています。
※『産経ニュース』2015.6.24「新会社SGローソンがサービス開始 高齢者の宅配ニーズ取り込み狙う 御用聞きも」(http://www.sankei.com/economy/news/150624/ecn1506240026-n1.html)から抜粋
SGローソンは「マチの暮らしサポート」をメッセージに、マチのみんなを笑顔にしようとしています。
今後も、コンビニ業界・物流業界・通販サイトの動向に目を離せません。
文責:和田隼