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『AgeMi!マーケ!2030』セッションレポート【第2回】セッション①「”愛される”未来の広告について考える」

March 24, 2019

2019322日(金)開催
産業能率大学 自由が丘キャンパス IVYホール
にて、
AgeMi!マーケ!20302020年メディアと若者の関係は?

図1

昨日に続き、2回目の今日はセッション①を紹介します。

なお、《プログラム》のPDFを下記からダウンロードいただけますので合わせてご覧ください。

https://www.kogoma-brand.com/report/8676/

セッション内容、講演者紹介、記念対談(境治×小々馬 敦)、小々馬ゼミの活動紹介、若者研究者紹介(8社)など読み応えのある編集内容です。

セッション①「”愛される”未来の広告について考える」

 日本テレビ放送網株式会社
 日テレラボ 主任 加藤友規 先生
 株式会社博報堂
 BID局 エグゼクティブ・クリエイティブディレクター
 須田和博 先生

 最初の企画セッションは、3月5日にプレスリリースされ、様々なメディアのニュースで取り上げられている日本テレビと博報堂DYメディアパートナーズの共同研究・MR(複合現実)を活用した未来の体験型テレビCM『MR CM』のデモ紹介を中心に、若者にスキップされがちなテレビCMのありかたに関して考えました。

2018年に産業能率大学 経営学部 マーケティング学科のPBL授業「マーケティング・プロジェクト」では、日テレラボ様に協力をいただき「学生に愛される動画広告」について学生が考えて日本テレビの本社で提案をさせていただく機会をいただきました。

図1

日テレラボ様は、スマホの普及で情報流通量が爆発的に増える中で、若者は動画は好きだけどテレビ広告はスルーをする傾向があるという問題意識から、若い人たちから得たインサイトをもとに「新しい広告の役割と楽しさ」そして「愛される動画広告」について本気で考えられたそうです。

課題解決のひとつのアプローチは、映像+テクノロジーによって、若者の生活に入り込めないかというチャレンジでした。

20190305_1

博報堂の須藤先生と共同で研究開発したのは「MR CM」。
来るべきスマートグラス時代に向けて、Mixed Reality(MR:複合現実)の技術を活用しテレビから人やキャラクターや商品が飛び出し体感型で楽しめる「新しいテレビ CM」のプロトタイプをデモしていただきました。

日本テレビでは、デモを体験できる公式ARアプリ『mixta AR(ミクスタAR)』(下記URLからダウンロード可能)を公開されていて、このアプリを利用して様々な種類のARコンテンツを好きな場所で登場させることができます。例えば、好きなタレントが自分の部屋に来てくれて商品の紹介をしてくれたり、アニメキャラクタやCGキャラクターを机の上に表示させたりと、誰もが夢に思い浮かべたことがる状況が実現します。

https://mixta.me/

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須藤先生は「将来は自分がCMの中に出演することもできそう!」と魅力的な話をされていました。情報の流れや方向に制限がなくなることで、送り手の努力だけでなく、視聴者のアイディアによりメディアが進化し新しい広告のカタチが現れるかもしれないという期待を感じました。視聴者と一緒に試行錯誤を続けることであるべき姿に進化していくのがコンテンツサービスの未来なのかと考えました。

スクリーンショット 2019-03-25 1.00.47

下記URLで、3月12日に放送されたSENSORSでのデモ映像をご覧いただけます。須田先生が出演されています。

https://chill-tv.com/article/1015
「いいデザインってなんだろう?」
須田和博、落合陽一、藤井彩人とMR(拡張される視聴体験)

学生は、「広告がうざい!」というようりも、せっかく楽しんで見ているコンテンツが、広告の視聴によって途切れるその時間がうざい!と考えている場合が多いです。ドラマに出演しているタレントがCMに出演し、番組本編と広告枠の境目を感じなくするなど様々なチャレンジがされていますが、テレビの画面と手元のスマホの画面の両方を同時に見ている状況は多いので、テレビとネットをスマートに融合できれば、視聴者の生活にとって、とても自然で快適なコンテンツ間の流れがつくれるかもしれないと感じました。企業がテクノロジーを駆使してアプローチを提供し、視聴者がより快適にチューンアップしていくような共創が叶うと、意外と早く実現するかもしれません。テレビのミライは楽しみです!

参照情報

日本テレビ プレスリリースhttp://www.ntv.co.jp/info/pressrelease/20190305.htmlhttps://markezine.jp/article/detail/30543

SENSORS ホームページ
http://www.sensors.jp/post/mrapp.html

次回は、セッション②「リアル!高校生・大学生のスマホ生活」

小々馬ゼミ 4期生がレポートします!

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