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ゼミ学生が協力参加したNHK文研『世論調査レポート』が公開されました。

October 03, 2024

2024年10月1日

9期生(4年生)が調査に協力した、NHK放送文化研究所の世論調査レポート「推し」とメディア利用『放送研究と調査』10月号に掲載公開されました。

【レポートタイトル】
シリーズ いま,ユーザーは映像コンテンツをどう選んでいるか?
「推し」とメディア利用
~WEBモニターアンケート・オンライングループインタビュー調査の結果から~

 私たちのゼミは、学生インタビューやワークショップの実施、そして、調査票のプレテストなどのプロセスに参加させていただき、その内容をレポートに活用いただいています。

読み応えのある研究レポートです。是非、ご覧ください。

▼NHK文研の公式サイトから全文閲覧可能(PDFダウンロードできます)です。

https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/20241001_7.html

以下に本調査に関する解説を公式サイトから転機引用します。

 NHK放送文化研究所(文研)は2024年2月、「推し」をもつ人のメディア利用の実態を把握するため、調査会社の登録モニター5,111人を対象にインターネットモニターアンケート調査を実施した。調査の結果から、好きなもの・魅力を感じるものがある人(「好き対象あり」)は回答者全体の77%にのぼった。その中でも、好きなものとの関係を「推し」と認識している人(「推し認識者」)は全体では12%だったが、女性16~19歳では43%に達するなど若年層で多く、女性では30~50代でも10%を超えるなど広がりがみられた。

 「推し認識者」は、推しに関する作品への評価や外見的な魅力を感じているのに加えて、「(推しの)いない人生は考えられない」という強い思い入れがある人や推しに関連してお金を使う人が、一般的な「好き対象あり」の人よりも多かった。ただし、好きな対象のジャンルによっても意識や行動には違いがあった。

 メディア利用については、YouTubeやテレビに加え、「推し認識者」ではXやInstagramでの情報収集が活発だった。推している対象の出演がテレビ視聴のきっかけになる人も多い。出演番組で扱われたテーマなど、それまで自分の関心がなかったジャンルにも推しを通して興味を広げる人もいた。

 一方、推しに関する情報や作品をすべてチェックしなければという義務感のような意識が生まれ、それ以外の事柄について積極的に情報収集する余裕がなくなる人が一定数いた。さらに、好きな対象に関しては好意的なものだけを知りたいという、「推し」という“フィルター”を通した情報を選別するような意識もみられた。

世論調査部 保髙隆之/芳賀紫苑