若者のインサイトを大人に届けるマーケティング研究機関

若者研究の担当者
前原理央さん、佐藤由紀奈さん、奥村千尋さん

Q|若者研究されている目的は何ですか？
人口が減少する中、マーケティング会社として企業の課題を解決する上で、将来主要ターゲットとなる消費者層に早い段階から接点をもつことが必要になってくると感じていました。そこで、若年層とのエンゲージメントを高めるために、まずは若年層のインサイトを把握することが重要だと考え、TT総研（Teens Trend総研）を立ち上げました。

若年層の中でも中心となるターゲットは、トレンドに敏感で大人にはなかなか理解できない独自の世界観を持っているという点で、女子高生です。ただ、例えばインフルエンサーやギャルといった特別目立つタイプの女子高生ではなく、トレンド好きでミーハーな“普通のJK”。こうした女子高生は出現率と影響力のバランスがよく、マーケティング戦略を考える上で重要なターゲットだと考えています。

「現役JKクラスタ分析」を発表したときは、Twitterで大きな反響がありました。「私は仲間ファーストJKだった！」「私はマイウェイJK！」と、女子高生だけでなく多くの大人が反応してくれて、大人とJKの共通の話題になったのが嬉しかったです。

Q｜今後、どの様な活動をして行きますか？
様々な定量調査を通して、見えづらかった若年層の実態が把握できてきましたが、これからは女子高生を中心とした若年層とのリアルな接点の場をたくさん作ることで、定性の部分での調査を強化し、より深いところでインサイトの把握ができればと思っています。

そして、今は研究機関として分析レポートの発信が中心ですが、今後は商品企画や、ソーシャルトレンドニュースでの商品PR記事との連動など、TT総研と企業様とのコラボをぜひ実現させたいです。