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『ミライ・スケッチ2030』:アルファ世代の小学生が、期待する未来の暮らしぶりをプレゼンテーション

December 03, 2022

新たなPBL(パーパス・ベースド・ラーニング)
『ミライ・スケッチ2030』
〜 小学6年生のプレゼンテーションを動画でご覧ください 〜

 次世代(2030年代)の社会の中心となるアルファ世代(小学6年生)とZ世代(大学生)で混合チームを結成し、お互いの価値観を理解尊重し、「自分たちは、将来こんなふうに暮らしたい!」という未来の姿を描く『ミライ・スケッチ2030』プロジェクトを実施しました。

プロジェクトの目的とプロセスの詳細はこちらの記事を参照ください
https://www.kogoma-brand.com/news/11170/

この産学連携研究プロジェクトには、趣旨に賛同いただいた企業・学校法人の方々にご参加いただいています。

共同研究パートナー(敬称略)
ぐんま国際アカデミー
パナソニック株式会社 EW社 くらし・空間コンセプト研究所
日本テレビ放送網株式会社 日テレR&Dラボ
株式会社インテージ R&Dセンター

下記のプロセスで実施されました。

DAY1・8月22日 於|産業能率大学 自由が丘キャンパス

研究パートナー企業のR&D部署から「未来の技術やビジョン」に関する情報提供をいただきました。

DAY2・10月3日 於|ぐんま国際アカデミー 初等部

2つのグループに分かれて、未来の家と暮らしについて
語り合いスケッチを描きました。

DAY3 於|UUUM株式会社 本社スタジオ

参加してくれた
ぐんま国際アカデミー 初等部の皆さん(下記、氏名敬称略)

ぐんま国際アカデミーは、英語イマージョン教育で有名な群馬県太田市にある小中高一貫教育の私立学校です。

https://www.gka.ed.jp/elementary/

2つのグループの『ミライ・スケッチ2030』と説明動画をご覧ください。 *イラストは、小学生の下絵を元に、プレゼンテーション用にイラストレーターの”じゅーぱち”さんに書き起こしていただいました。
https://jupachi.com/about

■第1グループ
磯 くらら 
山中 葵生
伴場 結心
望月 大翔

ミライの玄関

ミライのリビング

ミライのキッチン

IMG_0224


■第2グループ
北島 礼道
鈴木 杏
増田 雪乃

ミライの家(4階層)


いかがでしたか?
大学生が自分達の世代との違いとして印象的に感じたのは以下のポイントでした。

①SDGs(サステナブル)や、災害・環境への対応(レジリエンス)を、自分ごととして意識していて、暮らしを考える発想の源となっていること。
*Z世代は、知識として持っていて配慮したいと考えているものの自分ごとには至っていないと感じています。

②AIやロボティクスなどの技術進化を生活に役立てることを、とても自然に発想できること。
*Z世代は、AIなどの先端技術で生活が便利になっていくことを感じながらも、AIに依存することに怖さを持っていて、何でもかんでもAIで便利になっていくことに違和感を感じています。

アルファ世代は、物心つく頃から普段の生活の中、ゲームや家電、そして学習アプリにAIが使われているので、AIに対する信頼性もZ 世代よりも高く、アルゴリズムを活用するマーケティングへの親和性が高いように思われます。

しかしながら、Z世代は、アルゴリズムを利用して情報を送ってくるアプリやSNS広告に「うざい」という感覚を持っています。それは、アルゴリズムを活用している人・企業への信用信頼が十分に備わっていないからでもあります。マーケターには。これまで以上に”倫理や徳”が求められていると感じます。

2030年代は、Z世代の大学生がマーケターとして活躍し、アルファ世代が成人していきます。

アルファ世代が、新しい技術を活用するマーケティングの受容性が高い(心地よいと感じる)のであれば、Z世代が倫理や徳を有するマーケターと成長することで、2030年の社会が「より良い場所になる」というビジョンを『ミライ・スケッチ2030』をきっかけに描くことができました。

「マーケティングで世界をハッピーに!」のパーパスに共鳴いただく人・企業が集う『ミライ・マーケティング研究会』が、このビジョン実現に少しでも貢献できたら嬉しいです。

このプロジェクトを応援してくださった皆様に感謝いたします。
ありがとうございました!

 

 

『ミライ・スケッチ2030』:アルファ世代の小学生が、期待する未来の暮らしぶりをプレゼンテーション.pdf