こんにちは!
2期生の境飛翔です。
海外で先駆けて発売され、先日日本でも発売となったamazon ダッシュボタン
今回はこの商品のメリットについて顧客と企業の目線から分析し、今後の可能性を考えていきたいと思います。
顧客側のメリット |
まずは顧客側の目線から3つのポイントに分けて理解したいと思います。
- 1回買えばボタンは無料
最初の購入にボタン代として500円かかりますが、ボタンでの購入の初回は500円引きで請求されるため、実質ボタンは無料です。
- 配送量を決められる
ボタンが届いてからWi-Fiなどを設定する際、配送量を自分で決められます。
例えば天然水のボタンを使う場合、一回の注文によって、500mlペットボトルを数本配送するのか、2Lペットボトルの箱を配送するのかなど設定することができます。
- 1PUSHで商品が届く
何よりこの商品の特徴であるボタンひとつで商品を注文できるという点です。
なくなりそうになったらボタンを押すだけで商品が届き、誤って押した場合もスマホからの通知を確認してキャンセルすることができます。
まさしくボタンひとつで欲しい分だけ商品が届く というPR通りの商品です。
企業側のメリット |
ボタン料金が実質無料などを考えると一見消費者の注文を簡単にする商品に思えますが、このサービスは企業側にとってのメリットも多くあります。
- ボタンでの注文は全てamazonへの注文であること。
amazonの商品なので当たり前のことですが、仕事帰りなどに買っていた日常の消耗品の注文を継続してamazonで買うことになります。
- 特定の商品のボタンであること。
普段の日用品の買い足しの際、買いに行った先で新商品を見つけて買い換えることがあると思います。
ボタンでの購入では他の商品と比較することがないためメーカーは決まった商品を継続して購入する顧客の増加を期待できます。
さらにこの二つのメリットが与える”企業間の影響”を考えると、
ボタンによって継続顧客を手に入れたいメーカーがamazonに比較的安い値段で商品を提供し、仕入値を抑えることができたamazonは販売価格を下げることで、店舗よりもamazonでの購入を増やすことができると考えられます。
まとめると、
メーカーは継続顧客を得ることができる
amazonは仕入れを優位に進められ、日用品の購入者を増やすことができる
といった具合です。
今後への影響 |
消費者、amazon、メーカーのメリットに関して見てきました。
これらを踏まえて競争相手への影響を考えると、実店頭での日用品の購入や、商品の比較をする機会の減少、それによるamazonダッシュボタンの対象でないメーカーへの切り替え顧客の減少などが挙げられます。
対策として、実店舗はネット販売との差別化が必要になり、メーカーは実店頭以外での商品プロモーションと、ボタンを辞めて商品を変えてもらうほどの商品価値の提供が必要になります。
具体的な動きで言えば、セブンイレブンのような配送サービスを行う実店舗が増える。
アマゾンを介さずに直接メーカーから欲しい商品を簡単に取り寄せられるシステムがでてくる。などがあるのではと考えています。
私自身も話題の商品を使ってみようとダッシュボタンを購入したのですが、人気のため手元に届くのは年明けになる予定です。。。。。。。。
実際に使用した感想などは来年以降のブログで書きたいと思います。
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文責:境飛翔